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世界初!肘関節なしの腕型ロボット 複雑な動きもOK

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世界初!肘関節なしの腕型ロボット 複雑な動きもOK

 ロボットメーカーのライフロボティクス(茨城県つくば市)は、世界初となる肘関節のない腕型ロボットを開発した。コップをつかんで自分の口元にこぼさずに持ってくるという、従来の腕型ロボットが苦手としていた複雑な動きを、スムーズに行えるのが特徴。工場の検査ラインなど単純な作業を行う工程に適しているという。今夏をめどに販売を開始し、初年度は売り上げ5000万円、2年目以降は売上高を倍増ペースで伸ばしていく計画だ。

 肘関節をなくす技術は、産業技術総合研究所が開発し特許を取得したもので、同社に技術移転された。腕の部分は普段、ロボット本体に収納され、必要なときに亀の首のように伸びてくる。開発当初に比べて約70%軽量化し、低コスト化も実現した。

 産業用としては安全柵が不要になり、作業員と隣り合ったラインで仕事をすることが可能になる。検査ラインで部品や基板を動かしてチェックするといった、単純な作業や繰り返し動作を担当させることで、製造コストを削減することができるという。

 1台当たりの価格は500万~700万円。年間100台程度の生産規模になれば、300万~400万円に引き下げる予定だ。

 ロボットの開発のきっかけは、同社の尹祐根(ユンウグン)最高技術責任者(CTO)が、難病の知人のために開発しようと思い立ったこと。尹氏の知人は腕が不自由で、ヘルパーの介助なしでは食事もできなかったことから、平成18年から開発に着手し、今回の完成に至った。

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