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【九州の礎を築いた群像 西鉄編(1)】まちづくり企業 すべてはソラリア計画から始まった

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【九州の礎を築いた群像 西鉄編(1)】
まちづくり企業 すべてはソラリア計画から始まった

 「都市開発事業では、天神の魅力向上と集客に全力で当たり、天神の地位を万全なものにしていきたい。ソラリア街区の第2の創業を目指してください。各事業で時代に合わせて成長していくチャンスは数多くある。覚悟を決めて、明るく果敢に挑戦していきましょう!」

 7月29日、西日本鉄道(西鉄)グループの幹部社員約120人を集めた経営戦略会議。第17代社長に就任したばかりの倉富純男(60)は初めての訓示で、中期経営計画(平成25~27年度)の重点項目の1つに九州最大の繁華街・天神(福岡市中央区)の開発を掲げ、奮起を促した。

 105年前の明治41年に創業した九州有数の大手企業のトップが「挑戦」という青臭い言葉を何度も繰り返したのは理由がある。

 天神の多くのビルは老朽化しており、今後10年で一斉に更新期を迎える。21世紀後半まで天神が繁栄し続けるか否かは、その中心部にターミナル駅を構え、数々の商業施設を運営する西鉄が、いかに人々を魅了する街づくりに取り組むかにかかっているからだ。

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 現北九州市の門司-八幡間の路面電車事業にルーツを持つ西鉄は、現福岡市などに路面電車網を次々に広げ、事業を拡大した。戦時中に福岡県内のバス会社を統合し、いまや九州北部に広く公共交通網を広げる。

 だが、電車・バスなど運輸事業の収益はグループ全体の2割にすぎない。実態は、商業ビルやホテル運営、国際物流、スーパーマーケット、不動産開発、レジャー施設-などを幅広く手がける「街づくり企業」だといえる。

 その中枢に位置づけられるのが、天神地区の都市開発だ。倉富だけでなく、第16代社長で現会長の竹島和幸(64)も都市開発事業本部で天神の街づくりを主導してきた。

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