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【話の肖像画】旭化成フェロー・吉野彰(65)(2)「ロウソクの科学」が原点

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古墳や遺跡を渡り歩いた大学時代=昭和41年
古墳や遺跡を渡り歩いた大学時代=昭和41年

 〈大阪府吹田市で生まれ育った。小学生の頃、ロウソクを題材に自然科学の面白さを説いた英化学者、ファラデーの著書「ロウソクの科学」を読み、化学に興味を持つようになる〉

 千里山の生まれで、竹やぶでトンボを捕ったりセミを捕ったりして遊ぶ、ごく普通の子供でした。ただ、自然科学に関心があったのは事実だと思います。例えば、水素を発生させる理科の実験があるでしょう。酸に鉄や亜鉛を加えると、ぶくぶくと水素が出てくる。そこから好奇心がわいて、当時トイレに置かれていた洗浄用の塩酸にくぎをほうり込み、ぶくぶくと泡が出るのを確かめたりしていました。今から考えると、ちょっと怖い実験です。

 化学に興味を持ったのは、小学校3年か4年のとき、大学で化学を学んだ女性の先生が新卒で来られて、化学の話をいろいろと聞かせてくれたことが大きいと思います。「化学は化ける学問。化けるとは、ものが変わったり思いもよらないことが起こったりすることですよ」と教えてもらったのが印象に残っています。

 「ロウソクの科学」はその先生の薦めで読みました。そこには「なぜ赤い炎と青い炎があるのか」「ロウソクの芯はなんのためにあるのか」などといったことについて、子供にも理解できるよう易しく解説されていたのです。ロウソクが燃えるという身近な自然現象を分かりやすく説明できることを知りました。

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