リーマン・ショック“震源地”のNY 遠ざかる記憶

リーマン10年 危機後の世界
10日、米ニューヨーク・マンハッタンの英大手銀行「バークレイズ」。かつてはリーマン・ブラザーズの本社ビルだった(上塚真由撮影)

 ネオンが一晩中、輝くニューヨークの繁華街、タイムズスクエア。その一角にある37階建ての細長いビルが、金融危機の「震源地」となった建物だ。米投資銀行リーマン・ブラザーズの旧本社ビル。2008年9月15日の経営破綻の直後には、従業員が次々と段ボール箱に荷物を詰めて立ち去った。「このビルにリーマン・ブラザーズが入っていたの? 知らなかった」。正面のスターバックスでコーヒーを飲んでいた証券会社の男性(25)はこう語った。現在は、英大手銀行バークレイズが入る。一方、好調な金融大手は、マンハッタン中心地のビジネス街も盛り上げる。ミッドタウンのパーク街に本社ビルを構える米大手銀行のJPモルガン・チェースが今年2月、ビルの建て替えを発表。来年春に着工予定の新社屋は、約1万5千人を収容できる超高層ビルになる予定だ。(ニューヨーク 上塚真由)