「ローソン銀行」10月開業 コンビニ客をキャッシュレス決済で囲い込み

 
ローソンの竹増貞信社長(右)とローソン銀行の山下雅史社長=10日午後、東京都港区

 コンビニエンスストア大手ローソンが手がけるローソン銀行は10日、10月15日のサービス開始を前に事業方針説明会を開いた。当面は全国のローソンにある約1万3千台のATM(現金自動預払機)事業を柱としつつ、現金を使わない「キャッシュレス決済」に対応した新サービスを始める方針を示した。年間延べ2億人以上というローソンATM利用者の“経済圏”を丸ごと自社の決済システムに囲い込むのが狙いだ。

 記者会見したローソンの竹増貞信社長は「キャッシュレス社会に挑戦する。安いコストで利便性の高い決済を提供し、地域経済も盛り上げる」と抱負。将来的には、キャッシュレス決済をATMに代わる事業の柱に育てたい考えを示した。

 ローソン銀は来年1月、認可を前提にクレジットカードも発行する予定だ。

 数年をめどにローソン店舗内に専用窓口を設けて、投資信託を販売したり、買い物の釣り銭を預金として受け入れたりするサービスも検討する。コンビニ店舗内で地方銀行が営業活動する共同店舗事業も推進したい考えだ。

 小売店系の銀行では平成13年に開業したセブン銀行がATM2万4千台超と大きく先行する。ローソン銀はキャッシュレス戦略の大枠をまだ明らかにしておらず、独自色をどこまで打ち出せるかが今後の焦点になる。

 一方、ローソン銀株式の5%は三菱UFJ銀行が保有。山下雅史ローソン銀社長は「ご一緒できるものはしたい」と事業提携に含みを持たせた。