年内調査終了を断念…不正認識3執行役員を更迭

神戸製鋼データ改竄
会見の冒頭、頭を下げる神戸製鋼の梅原尚人副社長(左)=21日午後、東京都千代田区(桐原正道撮影)

 神戸製鋼所は21日、アルミ・銅などの性能データ改竄(かいざん)問題について、外部調査委員会の調査完了が、来年2月末にずれ込むと発表した。当初は年内を予定していた。外部調査委からアルミ・銅事業部門の役員3人が不正の一部を認識していたとの報告を受け、「更迭」したことも併せて発表した。

 記者会見した梅原尚人副社長は「外部調査委から、十分な調査を行うにはさらに時間を要する旨の連絡があった」と説明。外部調査委は、神戸製鋼が自主点検を行った国内79拠点の約7割で手続きに不十分な点があり、さらに徹底した調査が必要と判断したという。来年2月上旬まで補足的な点検を実施し、その後に外部調査委が結果を検証するとしている。

 一方、不正を認識していたと外部調査委が報告したのは、藤井拓己常務執行役員と磯野誠昭常務執行役員、平田誠二執行役員。このうち藤井、磯野両氏は工場長時代に不正が行われていたことを認識していた。平田氏は工場長の経験はなく、今年4月に不正を把握したが、上司への報告を行っていなかった。現職の役員が不正を認識していたことが判明したのは初めて。

 これを受け、神戸製鋼は21日付で3人を担当業務から外し、アルミ・銅事業部門長付とした。最終的な処分は外部調査委の報告を待って行う。梅原氏は記者会見で「(3人が不正に)直接関与、あるいは具体的に指示をしていたとの報告はない」と述べた。