PR

ニュース コラム

【主張】緩むスポーツ界 使命感持って行動管理を

 スポーツ界の緩みが目につく。このところ、新型コロナウイルス禍を侮るかのような無責任な行動が、競技者の間で相次いでいる。

 大相撲では大関朝乃山が夏場所前に、接待を伴う飲食店を訪れていたと週刊誌に報じられた。

 日本相撲協会の聴取には当初、「事実無根」と否定していたが、その後に認めて夏場所を途中休場した。協会の定める感染防止のガイドラインに違反しており、長期間の出場停止処分が予想される。大関陥落は避けられまい。

 ただでさえ、力士は取組や稽古などで人と接触する機会が多い。昨年5月には三段目力士が新型コロナの感染症により亡くなったことも記憶に新しい。

 幸いにも夏場所に影響は出なかったが、看板力士としての自覚を欠いた行動は、指弾されても仕方がない。

 プロ野球ロッテでは野手の清田育宏が今月、知人女性と複数回会うなど球団のルールに反していたとして、契約を解除された。清田は昨年9月にも不要不急の外出を繰り返して無期限謹慎処分を受け、今月1日に処分が解けたばかりだった。

 コロナ感染が広がった他の球団では、公式戦の中止を余儀なくされた。感染リスクの高い変異株も広がる中では、わずか一人の感染が全体に深刻な影響を及ぼすことも十分にあり得る。感染リスクを伴う行為は、球界全体への背信といっても過言ではない。

 競技者は感染防止に注意を払うだけでなく、強い使命感を持って行動管理に努めてほしい。

 懸念されるのは、プロスポーツ界の緩みが、今夏の東京五輪・パラリンピックにまで水を差しかねないことだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)などは、参加選手らに厳格な感染防止策を義務づけている。選手へのワクチン提供も約束した。大会の安全度をさらに高めるためには、一人でも多くの選手や大会関係者が接種するしかない。

 残念ながら、海外の五輪関係者からは、日本側のワクチン接種の遅れが「安全・安心」の綻(ほころ)びとして不安視されている。

 この機会に、日本選手団に対するワクチン優先接種の機運を高めてほしい。他国の選手らに不安や疑念を抱かせることは、ホスト国として避けなければならない。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ