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【直球&曲球】宮嶋茂樹 しっくりせんスリランカ女性の死

 スリランカ人の女性が、名古屋入管の収容施設で亡くなった。報道などによれば、体調不良を訴えたにもかかわらず、ろくに治療も受けられず、半年以上収容された揚げ句、家族に看取(みと)られることもなく、独り亡くなったというのである。

 知らんかった。不法滞在の外国人は、役人の胸三寸で何カ月も、何年も収容を続けることができるやなんて。法相の判断や裁判所の許可もなしに。

 まだ33歳の若さで、とらわれの身のまま、食事も喉を通らず、のたうち回るようにして亡くなった女性の無念さは察してあまりある。女性の妹が姉の死の責任を追及しようとされるのも当然のことであろう。

 しかし、や。しっくりせんのはワシだけか? 悪いのは入管の役人や、悲劇を生んだ日本の法システムだけか?

 女性の言葉を信じるならば、就学ビザで来日したものの、悪い男にだまされて働かされるようになり、日本語学校にも通えず、やがて退学。在留資格もなくし、不法滞在になったものの、男からの暴力に耐えかねて警察に駆け込み、必然そのまま逮捕された。収容期間が長引いたのも母国に送還されたら男に殺されるから帰さないでくれと本人が主張したからという。

 今回のような、か弱き外国人女性が被害者となると、頼みもせんのに野党のセンセイから人権派と称する弁護士センセイやフェミニスト・ジャーナリストやの、市民団体の皆サマがすり寄って、もとい、寄り添ってくださるのは何でや?

 この悲劇を、ことさら政治問題化させ、あわよくば“名を上げよう”としとるように見えるのはワシの勘ぐりか? ありもしない「強制連行された従軍慰安婦」なる女性らに“寄り添って”、国会のセンセイにまでなった方もおったしのう。

 それよりも、女性の母国スリランカ政府や大使館は何しとったんや? 自国民の女性が不法滞在で入管に身柄を移されたからには当然、連絡が行って知っとったんやろ? 面会も当然したんやろな。「人権派」の皆サマはそんな大使館のことも当然、調べてくださり、追及してくださるんやろな?

【プロフィル】宮嶋茂樹

みやじま・しげき カメラマン。昭和36年、兵庫県出身。日大芸術学部卒。写真週刊誌を経てフリーに。東京拘置所収監中の麻原彰晃元死刑囚や、北朝鮮の金正日総書記(当時)をとらえたスクープ写真を連発。写真集に、『鳩と桜 防衛大学校の日々』。

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