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【ソウルからヨボセヨ】韓国は“怪談”の国

処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)(本社ヘリから、川口良介撮影)
処理水タンクが並ぶ東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)(本社ヘリから、川口良介撮影)

 韓国が日本の福島第1原発の処理水問題に異様な関心を示している。近年の食品・環境汚染への国民的な関心の高まりも背景にあるが、問題が日本がらみとなると伝統的ともいえる被害意識もあって非難と興奮はいっそう高まる。

 問題の核心は処理水の海洋放出が環境および人体に及ぼす影響だ。日本でも政府は科学的に問題ないとしているが、漁業者や世論には「何か悪影響があるんじゃないか?」という不安がある。科学的根拠より、いわゆる“放射能アレルギー”からくる不安心理、つまり風評被害の拡大が懸念されている感じだ。

 風評被害は韓国では「ウワサ被害」と訳され、世論を惑わす悪質なウワサは「ケダム(怪談)」という。先年、米国産牛肉をめぐって「韓国人は狂牛病にかかりやすい」というテレビ発の“怪談”で大規模な反米デモが起き、当時の李明博政権が倒れかけたほどだ。北朝鮮の魚雷攻撃が原因の「天安艦撃沈事件」でも「信じられない」といって北の犯行を否定する“怪談”がなお横行している。

 今回、福島でも「日本は信じられない」と科学的根拠への疑問や不信がしきりに強調されているが、とくに不信、不安をあおっているテレビはそのうち「韓国人は放射能に弱い」などという“怪談”を持ち出すのかな?(黒田勝弘)

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