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【日曜に書く】論説委員・川瀬弘至 お勧めしたい「平和学習」

 沖縄は、京都と並ぶ修学旅行の人気エリアである。

 残念ながら令和2年度は新型コロナウイルス禍で約9割の学校が予約をキャンセルしたが、例年40万人以上の中学・高校生がこの島を訪れる。

反日本軍にあらずんば

 だが、「平和学習」が目的なら、あまりお勧めできない。日本軍を敵視するような、偏向展示の施設が多いからだ。

 修学旅行の定番コースである糸満市摩文仁の平和祈念資料館もその一つ。日本軍による「壕追い出し」「食糧強奪」「スパイ視虐殺」「乳幼児虐殺」「朝鮮人の虐殺」などのパネル展示がずらりと並び、あたかも反日本軍にあらずんば平和学習にあらずの感がある。

 これでは、純粋に「戦争はいけない」という意識は育たないだろう。修学旅行生らは、「日本が行う戦争はいけない」と思い込むのではないか。

 近年、自衛隊の活動範囲がちょこっとでも広がると目をむいて反対するのに、中国による過剰な軍拡にはほとんど声を上げない人たちがいる。それもこの、「平和学習」が一因ならまことに困ったことだ。

沖縄の歌を教えて

 沖縄県内の自治体が編集した市町村史などを読むと、若い日本兵と住民の、触れ合いの様子も多数記されていることに気づく。試みに、金武(きん)町史第2巻「戦争・証言編」をひもといてみよう。

 沖縄本島のほぼ中央に位置する金武町には先の大戦時、爆弾を積んで敵艦に体当たりする特攻艇「震洋」の部隊などが配備され、近隣の女性らも陣地づくりに徴用された。

 徴用、と書くとおどろおどろしいが、和気あいあいとした面もあったようだ。1日の作業が終わると、若い女性らは町に戻る道すがら「〇〇兵曹は色白で男前だ」とか「××兵曹は△△さんに気があるらしい」とか、楽しそうに話していたと、当時17歳の仲村佳代子さん(仮名)が証言している。

 町史によれば「兵士たちも女子青年団が作業に参加したときは特に張り切ったようで、作業の合間には生まれ故郷の民謡などを披露し、彼女たちの関心をかおうと必死に努力した」。

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