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【世界の論点】メーガン妃の告白

2018年6月、英バッキンガム宮殿での式典で、エリザベス女王(右)と同席するヘンリー王子(中央)とメーガン妃 (ロイター)
2018年6月、英バッキンガム宮殿での式典で、エリザベス女王(右)と同席するヘンリー王子(中央)とメーガン妃 (ロイター)

 「生まれてくる子の肌の色はどれくらい濃くなるのか」。英ヘンリー王子の妻でアフリカ系の祖先を持つメーガン妃が、長男を妊娠中に王室内で人種差別的な扱いを受けたと米テレビ番組で告白した。人種差別の解消が大きな社会問題となっている米国で、夫妻の訴えは広く支持され、好感度は20ポイント以上も上昇した。英国でも夫妻の発言は将来的な王室の存続に関わると深刻に受け止められ、王族に「変化」を求める論調が目立っている。

米国 英王政への全面的な攻撃

 米CBSテレビで7日夜に放送された英ヘンリー王子と妻メーガン妃のインタビュー番組は1710万人が視聴、芸能番組としては昨年2月の米アカデミー賞授賞式(2360万人)以来の視聴者数となり、大きな注目を集めた。

 米国内で最も波紋が広がったのが、メーガン妃が英王室内に長男の「肌の色の濃さ」を懸念する声があったなどと告白した問題だ。米紙ワシントン・ポスト(電子版)は9日付の記事で「衝撃的なインタビュー」と評し、英王室を「2世紀以上にわたってアフリカ人の奴隷貿易を行った国の王朝」と非難し、「インタビューは英王室に黒人排斥の意識が残っている可能性を明らかにした」と指摘した。

 番組放送直後の9日に中西部ミネソタ州の黒人男性暴行死事件の公判が始まり、人種差別への問題意識が改めて高まる中、「とりわけ象徴的なタイミングのインタビュー」になったとも指摘した。

 米紙ロサンゼルス・タイムズ(同)は8日付の社説で、英王室が熱狂的なファンを持つ一方、「長年にわたり、英国の公的資金を浪費しているにすぎないと激しい批判の的となっている」と指摘した。メーガン妃については「時代遅れの英王室に新しい息吹を吹き込もうとしていた」と評価。メーガン妃が離れたことで、英王室は「多民族的な世界でより適切な存在」になる機会を逃したとし、「王室や廷臣(ていしん)がそれに気づかないのは不幸なことだ」と論じた。

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