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【スポーツ茶論】バッハ会長再選、でも盤石か 津田俊樹

IOC総会最終日の審議に出席したバッハ会長=12日、スイス・ローザンヌ(IOC提供・共同)
IOC総会最終日の審議に出席したバッハ会長=12日、スイス・ローザンヌ(IOC提供・共同)

 一枚の写真がスポーツの素晴らしさを教えてくれる。高円宮憲仁親王殿下がホッケーの試合でシュートを決められ、会心の笑みをみせながらチームメートと握手を交わされている。

 「ホッケーをやって、人生観が大きく変わった。スポーツ界に恩返しをしたい。私にできることがあれば、なんでもする」

 ホッケー、サッカーをはじめ多くの競技団体の名誉総裁を務めるなど、スポーツへの思い入れが、ひと一倍、強かった。学習院高等科時代の同級生に語られた言葉を聞き、アスリート皇族として行動する意欲を持たれていると確信した。

 国際的な人脈をいかし、五輪運動の発展のために尽力していただけないか。同じ学び舎(や)に通った縁から単独取材するチャンスに巡りあえた。

 「IOC(国際オリンピック委員会)に関心はありませんか。イギリスのアン王女をはじめ各国の王族、皇族の方々が委員を務められています」

 「それは知っていますが、いろいろ、あるらしいですね、IOCって。ま、考えておきましょう」

 興味はある、という感触を得た後の2002年11月、突然の薨去(こうきょ)の悲報が届く。スポーツを通しての人的交流を大事にされた殿下を思うと、20年近い時が過ぎても悲しみは消えない。

□  □

 東京五輪・パラリンピックの開催の可否を決めるときが刻一刻と近づいている。観客の入場制限の行方や、25日からの聖火リレーが実施されるのかなど流動的である。

 10日からオンラインで開かれたIOC総会でトーマス・バッハ会長が再選された。対立候補がなく、信任投票となり、賛成93、反対1、棄権4票と圧倒的な支持を集め、25年8月まで続投できることになった。予想通りとはいえ、すっかり現執行部に異を唱える意見が影を潜めるようになってしまった。

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