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【スポーツ茶論】それでも信じたいタイガー復活 清水満

 ショッキングなニュース映像だった。タイガー・ウッズが運転していた車が道路から離れたブッシュの中で横転、大破していた。日本時間2月24日午前0時過ぎ、米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で起きたタイガーの自損事故現場に思わずゾッとした。

 現地報道などによると、救出にあたった警察官らは「出血量がひどく、命を落とさなかったのは奇跡…」と話した。意識はあった。緊急搬送された病院で手術を受けたが、両足を骨折する重傷だという。術後に更新された公式ツイッターでタイガーは「長い手術が終わり、今は目が覚めて応対ができる」とコメント。命に別条がなかったのが不幸中の幸いである。

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 近年、車の安全性が格段と向上した。衝撃吸収ボディーや衝突被害軽減ブレーキなどが普及し、乗車中の事故死者数は大きく減少しているというが、運転には過信、油断は禁物である。

 CNN(電子版)の報道では、米国家運輸安全委員会によると、自動車事故による米国内の死者は年平均で2万4166人という。一方、コロナ禍の状況はどうか。ジョンズ・ホプキンズ大学によると、先月22日にコロナ感染による米国の死者数は累計で50万人を超えた。1月中旬に40万人を超えたばかりというから1カ月余りで10万人が死亡したことになる。

 いま世界は新型コロナウイルスという目に見えない敵と戦っており、交通事故はコロナ禍の数字に比べれば小さい。だが、人の命の尊さを考えれば侮れない。しかも一人一人が法令順守すれば、防ぐことができるのだから…。

 日本はどうか。警察庁の発表による昨年全国の交通事故死者数は、前年比11・7%減の2839人。統計が残る1948年以降で最少で、初の2千人台となった。それでも東京は発生件数、負傷者数は減少したが、死者数は悪化した。前年比22人増の155人。53年ぶりに全国ワーストになった。警視庁の担当者は「コロナ禍の影響で交通量が減り、スピードを出す車が増えたことなどが要因にあると考えられる」と分析していた。

 コロナ禍で外出自粛が続いている効果で各国とも車による事故件数、死者数が減少しているようだが、東京のように一部の地域では死者が増加している傾向があるとも聞く。コロナ禍が交通網へも影響を与えているとは、何とも悩ましい。

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