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【大阪特派員】山上直子 ノムさん、南海に帰る

プロ野球南海の野村克也捕手兼監督(左)と江夏豊投手(右)。江夏豊投手は「監督に殉ずる」と辞意を表明している。中央は藤原満内野手=昭和52年9月、大阪球場
プロ野球南海の野村克也捕手兼監督(左)と江夏豊投手(右)。江夏豊投手は「監督に殉ずる」と辞意を表明している。中央は藤原満内野手=昭和52年9月、大阪球場
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 一方、野球少年で子供時代に野村夫妻に会ったことがあるという宇野さんは、以来、著書のファンでノムさんを心の師と仰ぐ。何かノムさんのためになることができないかと考えていた。

 そんな若者たちの企画に発起人となって尽力してくれたのが、黄金バッテリーを組んだ元プロ野球投手で解説者の江本孟紀さんだ。「選手・野村は王、長嶋と並び、日本球界を代表する大打者の一人」と評価するだけに「やっぱり、ひねくれたおっさんの顔がないと」と新たな展示にどこかほっとした様子である。

 オープニング当日は、キャンプ中で参加できない楽天コーチ、野村克則さんの代わりに、その長男でノムさんの孫の忠克さん=日大野球部1年=らが出席。現在は一般に無料公開されている。

 平日の午後、ギャラリーを訪ねた。往年のファンらが入れ代わり立ち代わり訪れて展示や映像に見入っている。記念の品を写真に収める人、家族と記念写真を撮る人もいて、変わらぬノムさん人気を感じた。頭をよぎったのは、クラウドファンディングに寄付した人がウェブ上につづった熱いメッセージだ。

 「ギャラリーを訪れるたびに、ノムさんの姿がないのをさびしく思っていました。エモやん、おおきに!」

 「ノムさんのような方が存在していたことを後世にも伝えていってもらいたいです」

 今はない球団の思い出のパズルに、長らく欠けていた大切な最後のピースが埋まったのだった。(やまがみ なおこ)

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