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【新聞に喝!】「使命」放棄で「命」も救えず 作家・ジャーナリスト 門田隆将

中国と韓国からの入国制限が始まり、成田空港で最初の対象の便になったソウルからの乗客ら。検疫所で質問票などを記入していた。右端はサーモグラフィーカメラ=2020年3月9日午前、成田空港(佐藤徳昭撮影)
中国と韓国からの入国制限が始まり、成田空港で最初の対象の便になったソウルからの乗客ら。検疫所で質問票などを記入していた。右端はサーモグラフィーカメラ=2020年3月9日午前、成田空港(佐藤徳昭撮影)

 国家の最大使命が「国民の命を守る」ことなら、新聞もそのための記事や情報を国民に提供するのは当然だろう。だが世界を襲った戦後最大の悲劇・コロナ禍で新聞はその使命を殆(ほとん)ど果たせない。

 昨年1月から3月までの3カ月間に外国人の入国は実に344万人。日本は水際対策に失敗する。国会でも、特定野党が“桜”問題に終始し、新聞も入国問題に紙面を割(さ)くことはなかった。

 政府は7月から在留資格のある外国人に始まり、ビジネスやレジデンストラックなど、事実上の“ザル入国”を実施。11月と12月には計13万6千人が入国し、一気に感染爆発した。かくて厳格な入国管理の台湾とルーズな日本では、コロナ死者数が日本5753人、台湾7人という想像を絶する差(令和3年1月末時点)がついた。それでも新聞は日本で感染者も死者数も圧倒的1位の東京の惨状をまともに伝えなかった。

 感染者増で病床逼迫(ひっぱく)の都。そのため陽性になれば、まず自宅かホテルでの隔離となる。しかし、都の方針は〈宿泊施設では、治療や薬の処方は行いません〉とHPで宣言している通り、隔離患者に一切の治療も、薬の処方もしない。各自勝手に「自己免疫力で闘え」ということである。

 ホテル隔離から入院に至った都の50歳サラリーマンの話を紹介しよう。

 「1月下旬に陽性が判明し、3日後にホテル隔離になりました。入った当夜、39・5度の高熱が出て、翌日にホテルの別の部屋でオンライン診療を受け、“アビガンの投与をお願いします”と頼みました。しかし“医療施設ではないので薬の処方はできません”と断られました」

 男性は結局、ホテルに常駐している看護師から市販の風邪薬をもらっただけだった。

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