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ニュース コラム

【朝晴れエッセー】娘の自立・2月5日

 「…来なくていい…」

 「…わかった…」

 電話でのわずかな会話。お互いの思いが交差し、切なさが漂う。娘に言わせてしまった自分に後悔をした。

 中学3年生の春、娘は寮生活となる宮城県の高校へ進学。自らの意志で進路を決めた。娘の早い自立に、多感な時期を親子で一緒に悩んだあの頃を思い出し、子供の巣立ちに、親としても戸惑った。

 昨年末、当初の予定では東京に帰省をするはずであった。しかし、コロナウイルス感染拡大が全国で広がりを見せるなか、娘は自ら東京に帰省しないことを決断した。

 娘と会えることを楽しみにしていた親としても、年末年始に帰省ができず、娘と会えないことを悔やんだ。

 「そっちに行こうか?」

 親としての甘さからだった。娘も相当悩んでいたことはわかっていた。決めたことは曲げない娘の性格は知っている。

 本来であれば、親として帰省をしたい娘に自制を促す立場。娘の言葉で悟った。自立ができていないのは、自分の方だと。

 「必要なものがあったら送るよ」

 娘からきたたくさんのリクエスト。荷造りをしながら、会えない娘の顔を思い浮かべ、心が弾んだ。

松崎智一 47 東京都練馬区

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