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【直球&曲球】中江有里 諦めない力が支えた大学ラグビー決勝

<早大対天理大> 優勝し、天理大・小松節夫監督(中央左)と抱き合う松岡大和主将=11日、東京都新宿区の国立競技場(代表撮影)
<早大対天理大> 優勝し、天理大・小松節夫監督(中央左)と抱き合う松岡大和主将=11日、東京都新宿区の国立競技場(代表撮影)

 先週、1都3県へ緊急事態宣言が発令された。

 以前は新型コロナウイルス感染者が周囲にはいなかったが、昨年末あたりから知り合いの家族とか、仕事関係者の知人という具合に段々と範囲が狭まってきた。緊張感は高まっている。

 前回の宣言によって仕事が延期や中止となった時は衝撃を受けた。以降はどんな仕事も中止や延期の可能性を双方で踏まえながら続けている。

 再びの宣言でどれくらい効果が出るのか、結果が思わしくなければ延長するのだろうか。

 そして夏に予定されているオリンピックのことを考えた。

 昨年開催予定だった東京オリンピックが延期となり、今年もどうなるか答えは出ていない。

 日本だけでなく、世界でコロナが収束しなければ開催は難しいだろう。でもオリンピックを目指すアスリートは、開催の可能性があるなら全力で備えるはず。

 そう感じたのは11日に東京・国立競技場で開催された全国大学ラグビー選手権決勝(早稲田大対天理大)をテレビで観戦したからだ。2日に行われた準決勝は秩父宮ラグビー場で観戦していたので、勝敗が気になっていた。

 私は特にラグビーに詳しいわけではないが、準決勝での天理大のプレーは素人にもわかるほど勢いがあった。

 その直後に2度目の緊急事態宣言が出た。一瞬決勝戦はどうなるのだろうと心配になった。

 厳戒下で行われた決勝は天理大の初優勝で幕を閉じた。天理大の松岡大和主将が優勝インタビューで涙を流しながら「この大会があることを信じて、頑張ってこられた」と言った。

 昨年はコロナのせいで試合数自体が減り、昨夏は部内クラスターが発生し、活動ができない時期もあった。そんな困難を超えて素晴らしいプレーと結果を出した。試合中、常に仲間のプレーを称(たた)える姿も美しかった。

 敗れた早稲田大と健闘を称え合う際にソーシャルディスタンスはない。どの選手も信念をもって闘ってきた同士だ。

 まだコロナ禍の終わりは見えないが、熱い試合から諦めない力をもらえた。

【プロフィル】中江有里

 なかえ・ゆり 女優・脚本家・作家。昭和48年、大阪府出身。平成元年、芸能界デビュー。多くのテレビドラマ、映画に出演。14年、「納豆ウドン」で「BKラジオドラマ脚本懸賞」最高賞を受賞し、脚本家デビュー。フジテレビ「とくダネ!」に出演中。文化審議会委員。

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