PR

ニュース コラム

【一筆多論】漫画は世相を反映する 大谷次郎

麻生太郎副総理兼財務相=8日午前、首相官邸(春名中撮影)
麻生太郎副総理兼財務相=8日午前、首相官邸(春名中撮影)

 「女性が増えたね。主役に限らず女性が目立っている」。麻生太郎副総理兼財務相は先日、そう語っていた。永田町の話ではない。官界、財界のことでもない。空前のヒットとなっている「鬼滅の刃」など漫画の話だ。

 麻生氏は漫画好きで知られる。一流スナイパー(狙撃手)のデューク東郷が世界各地で活躍する漫画「ゴルゴ13」のファンで、麻生氏にそっくりな財務相が登場して話題になったこともあった。今も私用車の座席には発売されたばかりの漫画雑誌が積まれている。

 そんな麻生氏は「漫画は世相を反映する」という独自の文化論を展開する。およそ、こんな感じだ。

 《戦後の高度経済成長期は組織に属して頑張る主人公が多く、その後は組織に属しながら一匹おおかみのような設定が増えた。1990年代になって超常的なオカルトが増えたと思ったらオウム真理教事件が起きた。21世紀になり戦国時代や三国志などを題材にした漫画が人気となるなど「英雄待望論」が強まった》

 そして最近、女性の登場人物が目立つのだという。21世紀も20年が過ぎ、世の中は強いリーダーを女性に求めているのだろうか。

 確かに、米国ではカマラ・ハリス上院議員が初の女性副大統領に就く。「私は女性として最初の副大統領になるかもしれないが、最後にはならない」。昨年11月の演説は、これからも女性が活躍する時代が続くことを強く示唆していた。

 その他の国でも、ドイツのアンゲラ・メルケル首相やニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、34歳で国家指導者となったフィンランドのサンナ・マリン首相ら女性リーダーは少なくない。

 では、日本はどうか。

 昨年12月に閣議決定された「第5次男女共同参画基本計画」では、社会のあらゆる分野の指導的地位に女性が占める割合を「2020年までに少なくとも30%程度」としてきた目標が達成できず、「2020年代の可能な限り早期に30%程度」に先送りしている。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ