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【スポーツ茶論】レガシーは未来予想図 北川信行

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(ロイター=共同)
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長(ロイター=共同)

 東京五輪の開幕まで、4日であと200日となった。節目のタイミングで思うのは、新型コロナウイルス感染の収束が見通せない中、東京五輪・パラリンピックの開催を、何がなんでも到達すべき「ゴール」と考えているかぎり、国民の幅広い理解を得るのは、なかなか難しいのではないか、ということだ。禅問答のように、思えるかもしれない。だが、多くの人が、東京五輪・パラリンピックを新たなこと、明るい未来が始まる「スタート」と捉えることができれば、コロナ禍の中でも、大会を開催する意義が見いだせる気がする。

 昨年11月に来日した国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は「大会の聖火はトンネルの先の明かりとなる」と話したが、重要なのは、暗いトンネルの先に素晴らしい世界が待っていることを証明し、全員の気持ちを大会開催の方向に持っていくことではないか。遺産と訳されることの多い「レガシー」には、大会によってもたらされる新たな社会様式も含まれる。五輪・パラリンピックで、どんな未来が誕生するのか、今こそ示すべきだろう。

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 長々と「前振り」を記したのは、昨年12月に開かれた「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」の「インターカレッジ・コンペティション」について書こうと思ったからだ。

 WMG2021関西は、おおむね30歳以上なら誰でも参加できる生涯スポーツの祭典。当初は今年5月14~30日に、関西2府4県に福井、鳥取、岡山、徳島の4県を加えた地域で開催される予定だった。だが、新型コロナウイルスの影響で、東京五輪・パラリンピックと同様に、昨年10月末に1年程度延期することが決まった。計35競技を実施する計画に変更はないが、延期後の大会日程は未定で、約5万人と見積もっていた国内外からの参加者がどうなるかの予測も立っていない。

 インターカレッジ・コンペティションは、大学生のグループが大会の知名度アップや地域振興策のアイデアを出し合い、プレゼンテーションを行ってコンペ形式で競うイベント。今回が7回目の開催で、8大学から14チームが参加した。過去には実際に採用された取り組みもある。

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