PR

ニュース コラム

【スポーツ茶論】フェイクニュース 別府育郎

トランプ米大統領
トランプ米大統領

 古いボクシングのビデオを見ていた。

 1988年1月22日、アトランティックシティーのトランプ・プラザで行われた、全盛期の怪物王者マイク・タイソンに、往年の名王者ラリー・ホームズがカムバックを賭(と)して散ったタイトル戦。

 試合前のリング上、にらみ合う2人の間に若き小屋主、ドナルド・トランプ氏の得意満面な笑顔があった。世紀の一戦の舞台となり、当時の栄華を象徴したプラザは、すでに閉鎖されている。

 興行を通じてトランプ氏はボクシング界とも深い交流があった。例えば中量級のスーパースター、オスカー・デラホーヤ。バルセロナ五輪の金メダリストはプロ入り後、チャベス、ウィテカー、カマチョといった一流王者らを撃破して前代未聞の6階級制覇を果たした。そのデラホーヤがトランプ氏の大統領就任前、こう話したことがある。

 「トランプ氏と一緒にゴルフをしたときのことだ。1ホール目の第1打は池、打ち直しの3打目も池に入ったが、なぜか1打目がフェアウエーの真ん中でみつかった。2ホール目のパー3はティーショットを奥のブッシュに打ち込んだが、グリーンに着くと、ボールはピンそば90センチについていた」

 同様の不正は、俳優のサミュエル・L・ジャクソンも旅客機の機内誌で告発したことがある。トランプ氏はジャクソンとの面識すら否定したが、同組でプレーした俳優のアンソニー・アンダーソンが参戦し、一転して一緒にプレーした事実は認めた。

 デラホーヤはメキシコ系米国人、ジャクソンはアフリカ系米国人で、トランプ氏とは信条を異にする。

 告発の真偽はブッシュの中だが、トランプ氏の日常の言動には「さもありなん」と思わせる危うさがある。スコアをごまかすゴルファーは、疑いも含めて好かれない。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ