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【ポトマック通信】首都の暴れ者は誰

米大統領選で不正が行われたと訴え、通りを練り歩くトランプ大統領支持者ら=14日、ワシントン中心部(共同)
米大統領選で不正が行われたと訴え、通りを練り歩くトランプ大統領支持者ら=14日、ワシントン中心部(共同)

 米大統領選から3週間が過ぎ、ワシントンでは選挙後に発生が懸念された抗議デモや暴動は結局起きなかった。暴徒による破壊や略奪などの被害を避けるために市内のビルの1階や商店の窓ガラスに打ち付けられていた木製の合板も、ようやく取り外され始めた。

 選挙前、あれほど心配されていた暴動が起きなかった理由は簡単だ。民主党のバイデン前副大統領が勝利を確実にしたからだ。

 首都の人々は、トランプ大統領が勝った場合に、反トランプ派の極左グループや「黒人差別解消」に名を借りた過激勢力が選挙結果に反発して暴力行為に及ぶのを強く警戒した。5月の警官による黒人暴行死事件を受けた暴動の再現を恐れたというわけだ。

 しかし、トランプ氏の支持勢力は「不正選挙だ」として後日、首都で平和的な大規模デモを行ったものの、暴動などの集団的暴力に訴えることはなかった。

 他方、大統領が誰であれ、過激勢力は黒人問題に関わる事件が再発した場合、再び暴力的なデモに訴え、バイデン氏を苦しめることだろう。

 どういうわけか日本では、バイデン支持派のデモが平和的で、トランプ支持派は暴力的であると受け止められているようだ。日本と現地の認識の溝を正していくことも特派員の大切な仕事である。(黒瀬悦成)

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