PR

ニュース コラム

【外信コラム】マーライオンの目 「監視付き」の隔離

 家庭の事情で日本に一時帰国し、シンガポールに戻ってきた。肌寒さを増してきた日本から、気温30度の南国への移動は体調を崩しそうになる。

 シンガポール政府は新型コロナウイルス対策として、日本からの入国者に自宅やホテルなどで14日間の待機を義務付けている。隔離は日本入国時にも経験済みで、禁足生活にも慣れているつもりでいたが、その中身の違いに驚いた。

 シンガポールでは期間中、申告した居住地を離れていないか調べるための電子機器を装着する必要がある。衛星利用測位システム(GPS)などを利用し、行動を“監視”するものだ。「不快かもしれないが、絶対に取り外さないでくれ」と、空港の係官に繰り返し念を押された。

 機器を改造したり、外したりした場合は、1万シンガポールドル(約77万円)以下の罰金などの罰則があり、外国人ならビザ(査証)取り消しの可能性もある。電子メールで健康状態の確認があった程度で、どことなく緩さも漂っていた日本の隔離に比べ、厳格そのものだ。

 シンガポールでは市中の感染は比較的抑えられており、政府は海外からの感染者流入を警戒している。シャワーを浴びるのも機器を付けたままで不便この上ないが、ここまでしないと感染拡大の阻止は困難ということなのかもしれない。(森浩)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ