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【スポーツ茶論】大麻で揺らぐ大学スポーツ 津田俊樹

 大学スポーツの名門チームで薬物スキャンダルが続いている。日大ラグビー部や近大サッカー部、そして東海大硬式野球部の部員による大麻所持・使用が発覚、無期限の活動停止処分が下された。

 「学生を信じていますが、人ごとではありません」。ある大学の運動部の指導者は部員の中に分け入り情報収集に努めている。「興味本位で手を伸ばしてしまう。コロナ禍? 関係ありません。2、3年前からですから。海外遠征に行き、大麻が合法的な国で覚えてくる学生もいます」。国内では違法なのに簡単に入手できるのか。「SNSの情報をもとに、東京なら渋谷や六本木に行けば買えるらしい」

 強豪チームとなれば、学外からさまざまな形でアプローチされる。高校時代から競技に集中してきた運動部員は、社会経験が浅い面もあり、弾みで誘いにのってしまうケースもある。危機感を募らせる大学側とともに実態調査を進めているが全容をつかめていない。「プライバシー優先、自主性尊重の時代でしょ。寮生活をしている部員の部屋には入れないし、荷物検査などできません」

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 警察庁によると、2019年の大麻取締法違反容疑での摘発者は過去最多の4321人。20年上半期(1~6月)の摘発者は2261人(前年同期比183人増)で、大学生は前年の60人から倍増近い116人に達している。

 このデータも氷山の一角なのかもしれない。大学スポーツに携わる指導者は部員との信頼関係を築き上げるのに四苦八苦している。

 新入部員を迎えると、未成年者の飲酒のほかに薬物使用禁止を記し、違反すれば退部処分にする誓約書を取り交わす運動部もある。「今は形に残さないといけないんです。何かあったとき、事前に注意してくれなかったと、開き直る学生がいますから」(大学指導者)

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