PR

ニュース コラム

【台湾有情】日本が残した文化

 台北市の中心部、台湾大学の近くにある閑静な住宅街に、緑に囲まれた日本式木造住宅がある。日本統治時代、旧制台北高校などで教壇に立った歴史学者、三尾良次郎氏の元自宅で、今は茶道文化などを体験する茶室「和合青田」として地元の人々に愛されている。

 この住宅は戦後、台湾電力の社員寮として一時使われた後、長年放置された。2014年に台北市が主導した古民家活性化計画を利用し、民間の文化団体が中心となり、約2年間をかけて修繕工事を行った。当時の様子を再現するため、団体関係者は神奈川県在住の三尾氏の長女を訪ね、アドバイスをもらったという。

 18年春にオープンした。今は近くの住民にとって、お茶を楽しむ癒やしの空間となっている。茶文化を紹介するイベントや講座も開催されている。

 今年は台北市設置100周年で、市文化局が中心となり日本統治時代を回顧するさまざまなイベントがあり、和合青田周辺の古い日本式建物を修繕する動きも始まった。日本統治時代の地名「昭和町」の雰囲気の再現を目指している。

 10月27日午後の茶会に参加した呂秀蓮(ろ・しゅうれん)元副総統は「日本統治時代についてさまざまな評価はあるが、台湾に素晴らしい文化を残したことは否定できない。大事にすべきだ」と話している。(矢板明夫)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ