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【スポーツ茶論】球界の過酷なサバイバル 清水満

12試合連続盗塁のプロ野球新記録を樹立した、ソフトバンク・周東佑京=10月29日、ペイペイドーム(村本聡撮影)
12試合連続盗塁のプロ野球新記録を樹立した、ソフトバンク・周東佑京=10月29日、ペイペイドーム(村本聡撮影)

 先週10月27日、パ・リーグのソフトバンクが3年ぶりの優勝を決めた。王貞治球団会長が絶賛したのが、周東佑京内野手(24)だった。

 「今年は周東くんでしょうね。彼の脚というのがチームの頼りになり、相手にとってはイヤなものになる。塁に出れば、二塁打。攻撃側にとってはチャンスが広がるし、打撃も良くなった」

 50メートル5秒7という“日本記録”並みの快足で今季49盗塁(失敗5。11月1日現在)。柳田悠岐外野手、グラシアル内野手らを中心とした破壊力ある打線に加えての機動力。敵にとって脅威の存在になった。

 3年前の2017年のドラフト、7球団競合した清宮幸太郎内野手(日本ハム)狂騒があった。そんな陰に隠れるかのように周東は育成の2位での指名だった。支度金300万円、年俸400万円で入団したが、秀でた脚力で2年目の昨年に支配下登録され、過酷なサバイバルレースを勝ち抜いた。今季年俸は2千万円。大幅アップは確実である。

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 プロは実力の世界、アマチュア時代の実績で“順位付け”としてのドラフトが存在するが、言わずもがな入団してからが勝負。ソフトバンクが優勝した試合では、出場15選手中7人が、“サバイバル勝ち組たち”だった。

 周東を含めて、牧原大成内野手(10年育成5位)、甲斐拓也捕手(10年育成6位)、モイネロ投手(17年に育成契約)と4人が育成出身。さらに明石健志内野手(03年4位)、真砂勇介外野手(12年4位)、川瀬晃(ひかる)内野手(15年6位)が4位以下の指名だった。

 ソフトバンクは他チームに先駆け11年から3軍制度を導入。指導スタッフ、施設など環境を充実させた。今季も周東、甲斐、牧原、モイネロに加え投手の千賀滉大、石川柊太らが育成育ち。チームには欠かせぬ戦力となった。

 以前、王会長がこう話していたことがある。

 「下位指名でも、プロに入ってくる選手は必ず光るものを持っている。それを引き出す。あとは選手のやる気…」

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