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【外信コラム】赤の広場で 必然のコロナ再流行

多くの観光客で賑わう浅草仲見世商店街=1日午後、東京都台東区(萩原悠久人撮影)
多くの観光客で賑わう浅草仲見世商店街=1日午後、東京都台東区(萩原悠久人撮影)

 先日、ロシアから日本に一時帰国した知人男性と電話で話す機会があった。話題は新型コロナウイルスになった。彼は「日本ではマスクをしていないと周囲から白い目で見られる。社会のこの無言の圧力が大規模流行を食い止めているのではないか」と話していた。

 ロシアでは5月上旬に1日当たりの新規感染者が1万2千人となって以降、8月末には5千人まで減り、このまま収束に向かうかと思われた。しかしその後、再び増加に転じ、最近では連日1万5千人の新規感染が報告されている。再流行は明白だ。原因には夏のバカンス期の人の移動などが指摘されているが、結局は人々の意識の低さだろう。

 実際、こうした状況下でもなお、モスクワのスーパーなどでは半数近くがマスクをしていない。今月、出張で露国内線の旅客機に8時間乗った際も満席だった上、マスクを着けず、しきりにせきをする乗客が複数いた。それでも客室乗務員さえ注意しない。

 現在、日露間を往復する際には両国で各2週間の自主隔離が課され、計1カ月は人と会えない。少し前はせめて正月くらい日本で過ごしたいと思っていたが、既に諦めた。このやるせなさを、マスクを着けていないロシア人にぶつけるわけにもいかず、もんもんとする毎日だ。(小野田雄一)

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