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ニュース コラム

【iRONNA発】コロナ禍のストレス 「無駄」に克服のヒントあり

 2つ目は「多様性」で、さまざまな価値観を容認すること。企業内においては多様な価値観、国籍、信条、ジェンダーを有する社員を持つこと、もちろん家族の中でもそれぞれの生き方を尊重して単一の価値観を強要しないことが大事だ。民族の多様度の低いわが国では、とかく周囲からの同調圧力が強くなりがちである。

 その結果として新型コロナの感染防止をめぐり、自粛していないと目された個人や店舗に嫌がらせを行う「自粛警察」や、マスクの非着用に過剰反応する「マスク警察」が横行した。

 3つ目は「適応性」で、間違ったことを認めて、すぐに修正できることである。英国のジョンソン首相のコロナ対策がよい例だ。当初、英国は集団免疫を成立させる戦略を掲げていたが、爆発的な感染拡大に至ると、ジョンソン首相は政策の誤りを認めてロックダウン(都市封鎖)を指示した。責任の所在を明確にして自身の判断で間違いを修正していく、その姿勢が「適応」ということである。

 ところで、キリンの首はなぜ長いのだろうか。進化論で考えれば、干魃(かんばつ)で餌となる樹木の葉が少なくなり、低い枝にある葉は食べ尽くされ、「たまたま」首の長いキリンは高い枝の葉を食べて生き残った。その結果、首の短いキリンは死に絶え、首長のDNAのみが存続した。われわれもコロナ禍の下で生き延びなければならない。そのためには、この状況に適応するための潔い柔軟性が必要だ。これらは中長期的な視点だが、短期的にはどのような心構えを持って日々を送るべきなのか。

宇宙飛行士に通底

 私は精神科医で、特に宇宙飛行士などの過酷な閉鎖環境で働く人々のメンタルヘルスを専門としている。閉鎖環境とは、外的発散ができないということだ。宇宙では酒を飲みに出かけられない、親友と会えない、ジョギングができない。コロナ禍にあるわれわれの日常と似ていないだろうか。

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