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ニュース コラム

【朝晴れエッセー】頑張れ!・10月9日

 今、気になる2人の古い親しい友人がいる。

 一人は100歳の母と2人暮らし。幻覚、幻聴が起きる母親をなだめながら在宅で看護をしている。時々報告がある。

 もう一人は、夫婦2人暮らし。長いことがんと闘っている。数年ごとに再発し、今、新たな告知に苦しんでいる。

 私は夫も姑(しゅうとめ)も見送り1人暮らし。夫が難病になり、右往左往して2人で病院を回り、口もきけなくなった夫に、ただ顔を見に行く日々を3年。

 どんなに泣いたか。「涙も底をつくと出なくなるよ」なんて冗談を言ったりして。

 夫の死後、姑と暮らし103歳で見送る。世間一般の葛藤もあったが、2人で暮らして7年。「お母さん、お母さん」と私を頼りにして、その半面、気丈で口達者で明治の女性らしく凜(りん)と生きた姑。

 病の苦しみも齢をとる哀しさもみてきたのに、少しも分かっていないように思う。

 今まで泣いて愚痴っていた私を助けてくれた友が今、苦しんでいる。コロナ禍で電話でのやりとりだけだが、何を言っても上滑りする気がして虚(むな)しい。

 「泣かせてくれてありがとう」とがんの友人は言って、「いつも我慢しているの」と、泣き笑いしていた。

 生まれたときから団塊の世代の私たち。高齢化社会の中、何とか毎日動いている。小さい仕事もあることに感謝しながら生きていきたい。

渡辺みさ子 73 千葉県柏市

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