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ニュース コラム

【北京春秋】読まれない新聞

 先日、ある地方都市へ出張に行ったときのことだ。現地情報を手に入れるため新聞を買おうとコンビニに入ると、女性店員が「新聞? うちにはないよ」と困ったような表情を見せた。

 「ガソリンスタンドなら売っているかも」との助言を受け、近くにあった店舗へ向かうと「新聞はないよ。郵便局なら売っているかも」と言われた。わざわざタクシーに乗って最寄りの郵便局へ足を運んだが、女性係員に「定期購読の配達はやっているけど、ここでは売っていない」と告げられた。ここまできて探すのをあきらめた。

 中国では、日本以上にスマートフォンでニュースを読むことが一般的となっている。中国の地方紙を取材した際に「以前は100人程度だったインターネットの技術者を約1千人にまで増やした」とネット事業の拡大ぶりを説明していた。

 なぜ新聞が読まれないのか。雑談中に中国の当局者が何げなく放った一言に面食らったことがある。

 「新聞は良いことしか書いていないから読まないよ。読んでも参考にならないでしょ」

 中国の新聞は統制が年々厳しくなっているといい、重要ニュースほど紋切り型の記事が並ぶ。読者から「読んでも参考にならない」と言われないような取材・執筆を自分も心掛けたい。(三塚聖平)

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