PR

ニュース コラム

【ロンドンの甃】活動家の舞台は世界

ロンドン市内で取材に応じる羅冠聡氏(板東和正撮影)
ロンドン市内で取材に応じる羅冠聡氏(板東和正撮影)

 香港国家安全維持法(国安法)の施行から約2カ月後の8月末。2014年の香港民主化要求デモ「雨傘運動」で指導者の一人だった羅冠聡(ネイサン・ロー)氏にロンドンで取材する機会があった。

 待ち合わせた公園に現れた羅氏は、香港にいた頃の映像より少し痩せてみえた。香港で国安法に反対する活動を行うのが難しくなり、6月末ごろに香港を離れてロンドンに滞在し始めたという。「英国にいても(身の安全について)非常に警戒する必要がある」と語る表情はこわばっていた。

 羅氏は取材中、国安法の問題などを冷静に話した。だが、香港の民主活動家ら12人が8月に台湾への密航を試みて中国当局に拘束されたことについて聞くと表情が一変した。「中国政府が拘束した彼らをどう扱うか分からない。とても悲しい」。顔をしかめ、語気を強めた。自身と同じように香港からの脱出を試みた12人の安否を心配していた。

 「異なる前線にいる民主活動家が必要だ。現場で抗議する者もいれば、国際的に活動する者もいる」。欧州で活動する意義をそう語った羅氏は、ロンドンを拠点にさまざまな欧州諸国を訪問し、香港問題を訴える考えを示した。中国に捕まった12人への思いを胸に、国際社会を舞台に積極的な情報発信を続けている。(板東和正)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ