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【赤の広場で】“すごい”菅新首相

就任後初の記者会見に臨む、菅義偉首相=16日午後、首相官邸(松本健吾撮影)
就任後初の記者会見に臨む、菅義偉首相=16日午後、首相官邸(松本健吾撮影)

 先日、飲食店で見知らぬロシア人男性から話しかけられた。突然だったことと、「すごい」「すぐ」など日本語に聞こえる単語を口にしていたので、最初は話の内容が分からず戸惑った。しばらくして、菅義偉新首相のことを話しているのだと合点がいった。男性は「菅首相とはどんな人物か」ということを聞きたがっていたのだった。

 ロシア語では、人名や地名などの固有名詞も語尾が格変化を起こす。「スガ」は女性名詞で、文中の働きによって「スギ」「スグ」「スゴイ」などと変化する。安倍晋三前首相の「アベ」は例外的な名詞で変化せず、実は話したり聞いたりするのが楽だった。

 冒頭の男性だけでなく、ロシアではいま「菅新首相がどんな対露政策を取るのか」が関心の的だ。ロシアの日本専門家の間では、基本的な対話路線は継続されるが、立場の隔たりが大きい平和条約交渉の進展は望めないとの見方が強い。

 大統領選後の混乱が続くベラルーシ情勢や露反体制派指導者の毒殺未遂事件をめぐり、欧米とロシアの対立がいっそう深まっている事情もある。日本の対露外交は影響を受けざるをえない。こうした情勢下で菅首相がどう行動するのか、注目していきたい。

 まずは「スガ」の格変化に耳を慣らすことからか…。(小野田雄一)

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