PR

ニュース コラム

【ソロモンの頭巾】長辻象平 水上ソーラー発電 水草も魚も貝も水鳥も心配だ

ため池に設置された水上ソーラー発電所。パネルが冷えやすいので発電効率が高い
ため池に設置された水上ソーラー発電所。パネルが冷えやすいので発電効率が高い

 空き地や林野に設置されてきた太陽光発電のパネル群が「水上ソーラー」として、農業用のため池などに進出している。

 池に浮かぶ太陽光パネルに遮られ、水中への入射光が減ると光合成で生きる植物プランクトンも水草も影響を受ける。酸素が不十分だと魚や貝も弱る。

 水面が塞がれるので水鳥も困る。泳ぐ場所も食物も減り、パネルへの衝突事故も起こり得るのだ。

国にも統計なし

 水上ソーラーのニュースに接する機会が増えている。それも数百万ワット級のメガソーラーなのだ。

 昨年9月の台風15号で千葉県内の水上メガソーラーが発火した記憶も新しい。この施設は5万枚のパネルを浮かべたものだった。

 国内の水上ソーラーは、いつから始まり、どれだけの施設があるのだろうか。

 経済産業省では「水上ソーラーとしての統計はとっていません」ということなので、過去の新聞記事で調べると2014年あたりが創成期のようだ。

 陸上での設置が進み、新たな用地確保が難しくなっていた時期だ。農業用ため池などなら山林の伐採や基礎工事の必要もなく、水面のフロートに並べるだけなので設置は簡単。しかもパネルが冷えるので発電効率がアップする。

 ため池の管理者には場所提供料が入り、発電事業者ともどもウィンウィンの関係だ。アオコの発生が抑えられるなどの声もある。

池の生物に脅威

 だが、ため池の動植物にとっては死活に関わる問題だ。パネルによる水面の被覆が大きすぎなければ、一気にヘドロ化が進むことはないだろう。しかし、ある植物学者は、次のような話をしてくれた。

 「貴重な水生植物の群落が池から突然、消えることがある。原因が分からないまま首をひねっていると翌年から太陽光パネルを浮かべる工事が始まるという例を何度も経験しています」

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ