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【日曜に書く】「スガノミクス」を提示せよ 論説委員・井伊重之

産経新聞の単独インタビューに応じる菅義偉官房長官=5日午前、東京都千代田区(桐山弘太撮影)
産経新聞の単独インタビューに応じる菅義偉官房長官=5日午前、東京都千代田区(桐山弘太撮影)

 安倍晋三首相の電撃的な退陣表明から1週間あまり。すでに世間の関心は、自民党後継総裁の最有力候補となった菅義偉官房長官の政策に移っている。

 菅氏は出馬会見で、アベノミクスをはじめとした「安倍路線の継承」を強調したうえで、それを前に進めると言明した。第2次安倍政権の番頭として首相を支えてきただけに、大きな政策転換には踏み切りにくいのは確かだ。外交・安全保障政策なども同じだろう。

 しかし、ここは安倍政権の代名詞となったアベノミクスの軌道修正を図る絶好の機会と考えるべきだ。当面は新型コロナウイルス対策に注力するにしても、次期衆院選を見据えてアベノミクスの進化版となる「スガノミクス」を示してほしい。

 スガノミクスの核心は、高度な成長戦略でなければならない。アベノミクスは機動的な財政出動と異次元の金融緩和、企業の自律的な成長を促す成長戦略を「三本の矢」として打ち出したが、肝心の成長戦略が機能しなかったというのが大方の見立てである。

 ◆高度な成長戦略実現を

 なぜ成長戦略が効かなかったのか。規制改革が十分でなかったとか、増加に転じた企業収益を従業員に配分する道筋が示されていなかったなどの個別的な要因もある。だが、成長戦略を描くうえで必要な産業政策の基本構想が欠けていた。そして途中からは「新三本の矢」として子育て支援や介護離職ゼロなどの社会保障政策を加えたが、戦略の焦点がぼけてしまった。

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