PR

ニュース コラム

【新聞に喝!】“活動家記者”に明日はあるか 作家・ジャーナリスト・門田隆将

広島市で記者会見する安倍首相(中央奥)=6日(代表撮影)
広島市で記者会見する安倍首相(中央奥)=6日(代表撮影)

 一般の常識から遊離した新聞記者たちの“感覚”が国民を驚かせている。国民にとって、何より大切なのは自分と家族の命。これを軸に物事を考え、善悪を判断していけば間違うことはない。だが日本の記者は、その最も大切なものを蔑(ないがし)ろにして、やれ「権力の監視だ」、やれ「近隣諸国の感情が大事だ」などと自己陶酔し、現実に目を背(そむ)ける偽善に終始してきた。

 今月4日、記者会見でのひと言で、その愚かさが国民にバレる事態が起きた。東京新聞の記者が、河野太郎防衛相に敵基地攻撃問題に関連して「中国や韓国の理解を得られないのでは?」と質問したのである。これに対して河野氏は「中国がミサイルを増強しているのになぜ了解がいるのか」と逆質問。記者は無言。国民の命をどう守るかではなく、中国の利益のために仕事をしていることが白日の下に晒(さら)され、答えることができなかったのだろう。

 さらに6日、今度は広島で朝日記者がひと悶着(もんちゃく)。原爆の日の式典に参加した安倍晋三首相は、10時23分に会見に臨んだ。50キロ以上離れた広島空港から11時50分発の帰京便に乗る予定で、報道室はあらかじめ内閣記者会と地元メディアに2問ずつ計4つの質問に答えると通告していた。

 しかし4問目が終わって朝日記者が5つ目の質問。首相がそれに答えた後、さらに質問を重ねようとしたので、会見の終了が宣言され、首相は退席。ちなみに便は7分遅れで広島空港を離陸し、東京に向かった。

 問題は日頃、是々非々ではなくひたすら反安倍記事を掲げる朝日の行動だ。翌日、〈官邸職員が腕つかみ 朝日新聞社記者の質問制止 官邸報道室に抗議〉(朝日7日付)。そんな記事を掲げて猛批判に出たのだ。

 事前の決まり事(ごと)も守らず、首相が“ルール外”の5問目に答えても、さらに質問を重ねようとした行為への反省などまるでない。官邸の報道室は「移動時間が迫っていた中での出来事。速やかな移動を促すべく当室職員が注意喚起を行ったが、腕をつかんではいない」と大人の対応。まさに居直り強盗ともいうべき態度を示した朝日は、きっと批判するための材料だけが欲しかったのだろう。

 翌8日付産経抄は一連の出来事を紹介して朝日を戒(いまし)めたが、締めくくりには〈底が浅すぎて、下心が丸見え〉と書かれていた。反政府運動の機関紙と見紛(みまご)う新聞。このネット時代にそんな新聞の部数が激減するのは当然だろう。そこまで国民は愚かでない。

【プロフィル】門田隆将

かどた・りゅうしょう 作家・ジャーナリスト。昭和33年、高知県出身。中央大法卒。新刊は『疫病2020』。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ