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【社説検証】李登輝元総統死去 各紙が「台湾民主化」を評価 「日本は叙勲検討を」と産経

2001年の来日時、大阪市内のホテルで盛大な歓迎を受ける李登輝氏
2001年の来日時、大阪市内のホテルで盛大な歓迎を受ける李登輝氏

 「台湾民主化の父」と呼ばれた李登輝元総統が97歳の生涯を閉じた。台湾で初めての直接選挙を実施し、自ら民選総統として自由と民主主義を台湾に根付かせた。中国が香港に認めてきた「一国二制度」を否定するなど強権的な姿勢を強める中で、民意を通じて台湾に安定的な政治体制を構築した李氏が果たした役割は大きい。

 主要各紙の社説も李氏を悼み、その業績を高く評価する論調で一致した。産経は「戦後の台湾を独裁支配した中国大陸由来の国民党政権を、6回の憲法改正などで内側から改革した」と指摘した。そのうえで「自由と民主主義を守った強固な意志を次代につなぎたい」と訴えた。

 朝日も「独裁から民主への制度転換を平和裏に進めた業績は、歴史に深く刻まれる。強大化した中国が民主主義に逆行するなか、台湾の自由は、その重みをいっそう増している」と李氏の改革を評価した。そして「中国のような弾圧などしなくとも、安定した発展が可能であることを中国の人々に証明してみせた」と論考した。

 台湾の戦後は、中国から逃れてきた「外省人」が内政を主導してきた。その中核的な存在が国民党だった。1988年に台湾生まれの「本省人」として初めて台湾総統に就任した李氏は、国民党を中心としてきた内政を大胆に改革し、外省人の既得権益に切り込んだことで本省人の高い支持を獲得した。

 こうした李氏の政治手法について、毎日は「国民党体制に不満を持っていた本省人や民進党など野党勢力からの信任も得て大きな混乱なく民主的な議会選挙を実施した」と分析した。そのうえで「中国に反発する台湾住民の圧倒的な支持を受けて初の民選総統に当選し、民主的な体制への移行を完成させた」などと論じた。

 読売も「台湾の民主化の礎を築き、中国と一線を画した『台湾人』の意識を社会に根付かせた。日本や米国のパートナーとしての地位を確立したことと合わせ、功績は計り知れない」と強調し、「台湾の人々の一体性を強めた政治指導力は高く評価されよう」と称賛した。

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