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【朝晴れエッセー】儲けもん・7月30日

 わが家にはレモンのハチミツ漬けが常備してある。家族の健康維持のためにと、私は、せっせと作っている。

 コロナによる自粛生活の期間、ふと思った。いつもは捨ててしまうこのレモンの種をまいてみたらどうなるかな? 芽が出るのかな? 半信半疑、ダメ元で挑戦してみることにした。

 10粒の種を2つに分け、一方は種の皮をむいて水につけ、もう一方は皮をむかずにそのまま水につけてみた。

 どうかな?と水を変えながら様子を見守る日々。すると数日後、皮をむいた方の種から、根らしきものが徐々に顔を出してきた。皮をむかなかった方の種には変化が見られなかったので、皮をむいて再び水に戻すと、後日、同様に根が出てきた。

 成長度にバラつきはあるものの、容器に土を入れ、10粒すべて種をまいてみた。すると次々と芽を出し、発芽率100%。

 暗い土の中から顔をのぞかせた芽と、私の目がパッと合ったような気分で、私はうれしくなった。葉の形や成長度にも個性があっておもしろい。子育てと似ているなと思った。

 日に日に成長していく様子を見ては、植物の生命力に癒やされている。種をまき、花を咲かせて実がなるのは、いつになることやら。

 振り返ったとき、「このレモンはコロナのときにまいた種なんだよ」と笑える日が来るのが楽しみだ。

 捨ててしまうはずだった種から芽が出ただけで儲(もう)けもん! レモンの成長を楽しみながら、気長に見守っていきたい。土屋智子 45 東京都立川市

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