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【スポーツ茶論】地域のクラブも闘っている 北川信行

【世界水泳2019】アーティスティックスイミング(AS)のフリーコンビネーション決勝 日本の演技=2019年7月20日、韓国・光州(恵守乾撮影)
【世界水泳2019】アーティスティックスイミング(AS)のフリーコンビネーション決勝 日本の演技=2019年7月20日、韓国・光州(恵守乾撮影)

 2000年シドニー五輪と04年アテネ五輪に出場し、シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング=AS)のチームで2大会連続の銀メダルを獲得した追手門学院大准教授の巽樹理さんは、自身が育った大阪市内のスイミングプールで中高年向けのAS教室を開いている。

 参加者は約20人で平均年齢は70歳超。新型コロナウイルスの影響で約3カ月間休んでいたが、6月から活動を再開した。「最初はフェースシールドとマスクの両方をつけてプールサイドから指導したんですが、暑くて湿度もありますし、倒れそうになるくらいで…」。スポーツ界でコロナ対応を迫られているのは、プロ野球やJリーグといったトップレベルだけではない。競技の底辺を支える地域のスポーツクラブでも、指導法を模索する日々が続く。

 感染すると重症化しやすいとされる中高年が中心となっている巽さんの教室では、特に注意が必要だ。指導する側だけでなく、参加者の予防意識も重要となるが、巽さんは「気心の知れた仲なので、互いに『離れて』『くっついたらあかんで』と言い合う感じです」と協力に感謝する。

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 中高年向けのASは、競技としてのASとは異なり、水深の浅いプールを使い、立ったままで演技する。「水中で無理なく体を動かすことが、中高年に向いている」というのが巽さんの考え。しかも、振り付けを覚えて姿勢を正し、全員が動きを同調させる必要もある。巽さんは「総合的に生涯スポーツに適しているんです」と太鼓判を押す。

 例年だと、この時期は巽さんもプールに入って手取り足取り、接触しながら振り付けなどを教えてきた。だが、今年は違う。再開当初の水中指導を取りやめ、見本を演じて注意点を挙げるのが難しくなった。口頭と身ぶり手ぶりだけでは限界がある。フェースシールドが曇り、参加者の動きが見えにくくなったりもした。それでも、リスクは避けなければならない。「正解はないですし、きりがないなと思いながら、できることはしています」。巽さん自身、コロナ対応と、思い描く指導の両立を試行錯誤している。

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