PR

ニュース コラム

【世界の論点】ボルトン氏「政権内幕本」の波紋

 社説はしかし、「(歴代)大統領の補佐官や側近を務めた者は、大統領が退任するまでは本人に関する著述を発表しないことになっていた」と指摘する。

 また、「大統領は補佐官らが秘密の暴露を控えることを相応に期待する。外国首脳らとの個人的会話に関しては特にそうだ」とし、著書は「ボルトン氏の輝かしい経歴における汚点であり、その内容は11月の大統領選で誰が勝とうとも国家に何らの貢献もしないだろう」と切り捨てた。

 同紙社説も含め保守勢力は、大統領選の民主党候補指名が確実なバイデン前副大統領など、過去にボルトン氏を嫌悪し続けてきた左派リベラル勢力が一転して著書を称揚したことにも強い違和感を示している。

 バイデン氏は6月17日、ボルトン氏の著書の内容を支持する声明を出した。しかし、バイデン氏は上院議員だった2005年、ボルトン氏が当時のブッシュ(子)大統領から国連大使に指名された際には他の民主党議員らと一緒に議事妨害に加わり、大使就任の阻止を図っていた。

 一方、左派リベラル系新聞の筆頭格であるニューヨーク・タイムズ紙(17日付)の書評は、ボルトン氏がウクライナ疑惑をめぐるトランプ氏の弾劾に向けた下院の公聴会に出席せず、同氏に対する格好の攻撃材料となる著書の内容を今まで明かしてこなかったことに不満を示し、「今の時点でボルトン氏の話を聞きたい米国人など誰がいるだろう」と突き放した。(ワシントン 黒瀬悦成)

■韓国 米朝「仲介役」文外交を批判

 文在寅大統領が南北統一問題の解決に利用しようとし、米朝双方が踊らされた疑いがある-。ボルトン氏が米朝非核化交渉の舞台裏をこうした観点から描いたことに、韓国の文政権は「事実を大きく歪曲(わいきょく)している」と強く反発した。ボルトン氏の著書は、韓国内で文氏の対北外交への批判が一層強まるきっかけともなった。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ