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【朝晴れエッセー】心の栄養・6月30日

 欲しい衣類があっても、予算の関係からセールになるのを待つ。

 だが、自分が欲しいものがいつまでも売れ残ってて、セール価格になっても売れなくて、投げ売り状態になってるのを見ると、誰も欲しくないのか、それを身につけているとどう思われちゃうんだろう、やだあれ買った人いるんだと思われるのかなと不安になる。

 けれど、底値だと思ったときにやっぱり欲しくて買ってしまう。欲しかったものが手に入ってうれしい半面、大変に複雑な気分だ。

 タンスの肥やしという言い方があるが、持っているだけでうれしいってこともある。買ってすぐに着て鏡を見て、「うん、いいじゃない」と自分で自分に酔う。

 好きなものに囲まれているとほっとする。だから、身につけないから無駄とは言い切れない。

 買ったとき、自分のものになったとき、見ているだけでうれしい。だから、身につけるチャンスがあまりないと思えたり、似合わないかもと思えたりしても、いつか着られるかもとか、いつか似合うようになるかも、やせて入るようになるかも、などとワクワクしただけでも十分役割は果たしている。

 カラッポのクローゼットは悲しい。

 だから、収集癖はないけどフィギュアや骨董(こっとう)を集める人の気持ちはわかる。限度はあるけど。

 いつか捨てるとわかってても、ストラップや置物など、かわいいものを買っちゃう、見ているだけで楽しい。

 それがささやかな贅沢(ぜいたく)で心の栄養でもある。

 釛子(かねこ)ふたみ 48 東京都世田谷区

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