PR

ニュース コラム

【直球&曲球】春風亭一之輔 ホントに「民度が高い」国なら…

 『民度』って嫌な言葉だ。その地域・国の、平均的な「知的水準」「教育水準」「文化水準」「行動様式の成熟度」を総じて『民度』というんだってさ。そんなもん一くくりに語れるわけないだろうに。

 だから「民度の高い国」と言われると「ホントかよ?」と疑ってしまう。

 そんなこと言ってるのは、だいたい居丈高で傲慢で鼻持ちならない野郎です。

 自分で公言することでもないし、もし外国人から「あなたの国は『民度』が高いですね」と言われるとしたら、そこには一種の「皮肉」が込められていると深読みした方がいいんじゃないだろうか?

 文末に(笑)が入ってるかもしれないよね。「そーなんですよ! わかります!?(喜)」より、「いやいや、そんなことないですよ。あなたの国にもこんないいところがあるじゃないですか…」という返しのできる人の方が「民度が高い」気がするよ。

 外国の要人に日本のコロナ対応の成功を聞かれ、麻生さん(太郎財務相)が「そう言ってやった」と威張ってる。「あなたの国とは国民の民度のレベルが違う」なんてなぁ…。

 百歩譲って、言いたいことはわかるけど、「民度のレベルが違う」と自分で言っちゃったら台無し。

 「国民の協力のおかげ」でいいじゃない。「運がよかった」でもいいと思うよ。

 「まだまだこれから」とか「アジアの他の国も大したものでしょ」なんて言ったら麻生さんの株、けっこう上がると思うんだけどなぁ。

 言うわけないけど「政治の割に『国民の民度』は高いんです!」でもいいですけどね。麻生さんのイキリ発言にはみんなもう慣れちゃった? 慣れちゃダメなんじゃない?

 『突っ張った表現』を使うとそれなりに支持する層はいるだろうけど、そっちばかり見てるなれの果てが、デカい国の某大統領なんじゃないでしょうか。

 ホントに「民度が高い」国のトップ(閣僚)なら、『民度』なんて言葉は使わずに自国民をたたえると思うよ。

【プロフィル】春風亭一之輔

 しゅんぷうてい・いちのすけ 落語家。昭和53年、千葉県生まれ。日大芸術学部卒。平成13年、春風亭一朝に入門して朝左久、二つ目昇進時に一之輔を名乗る。24年、21人抜きで真打ちに抜擢(ばってき)。古典落語の滑稽噺を中心に、人情噺、新作など持ちネタは200以上。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ