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【風を読む】志位委員長が、まさかのGJ 論説副委員長・佐々木類

共産党・志位和夫委員長(春名中撮影)
共産党・志位和夫委員長(春名中撮影)

 日本政府の対応が生ぬるい。香港に対する中国の横暴に対してだ。

 中国は香港に対し、言論や集会、報道の自由を奪う国家安全法の導入を決めた。国際公約である一国二制度を否定するものだ。

 トランプ米大統領は、香港に認めてきた優遇措置の撤廃と、国家安全法導入に関与した中国や香港の当局者に制裁を科すと表明した。

 かたや日本の反応はどうか。

 「香港への『国家安全法』導入に強く抗議する。香港への人権抑圧強化の動きをただちに中止することを強く求める」

 おや、なかなか頼もしいコメントではないか。そう思いながら、談話の差出人の名前を見たら、なんと、日本共産党の志位和夫委員長だった。他にこんなことも言っている。

 「中国政府は内政干渉を許さないと言うが、人権侵害は単なる国内問題ではなく、重大な国際問題である」

 集団的自衛権の限定的な行使を容認する安全保障関連法に対し、戦争法などとレッテルを貼り、徴兵制が復活するかのようなトンチンカンな批判を展開していた党とは思えない。

 憲法改正反対、機密保全の強化を目指す特定秘密保護法反対と、日本の国益に資する全てに反対している印象の強い日本共産党だが、中国へのスタンスは評価されてよい。GJ(Good Job)だ。どこぞの政党よりよほど芯が通っている。

 独裁体制維持のためなら自国民の人権弾圧など何とも思わない中国共産党である。そんな相手に「深い憂慮」などという屁(へ)のツッパリにもならぬコメントしか出せない日本政府は、少しは日本共産党の爪のあかを煎じて飲んでみてはどうか。習近平国家主席の国賓来日に遠慮があるなら情けない。

 あまり日本共産党をほめると隠れ支持者かと疑われそうだが、もう一つ紹介しておきたいことがある。

 北方領土問題だ。日本共産党が千島列島全てを返還せよと主張していることは、案外知られていない。

 民主集中制を掲げ、頭だけ赤いタンチョウと揶揄(やゆ)される独善ぶりは相変わらずだ。

 ただ、権威主義国家に対する少数政党の意気地は一考に値しよう。

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