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【思ふことあり】スポーツジャーナリスト・増田明美 聖域なくさまざまな改革を

 バラの花がきれいな5月下旬、番組出演のためにラジオ局へ。自宅のパソコン画面を通じてリモートで話すことが続いていたので、やっと面と向かって話ができるとうれしかった。

 スタジオに着くと、中はアナウンサーと私の2人だけ。向かい合って座り、机の中央に高さおよそ60センチの透明なアクリル板が、“そびえ立って”いた。刑事ドラマの見過ぎかもしれないが、拘置所で“面会”しているようだった。

 スーパーのレジやホテルのフロントは透明なビニールカーテンで仕切られ、飛沫(ひまつ)感染対策が進んでいる。ワクチンができるまでの新しい日常は画面やビニール越しが多くなることだろう。マスク着用も含め、これにもだんだん慣れていく。

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 大学の授業も5月からリモートで講義を始めた。大阪芸術大学で教壇に立って20年目になるが、自宅のパソコンで会議システムを使っての「五十の手習い」だ。四苦八苦しながらもなんとか講義になっている。

 例年だと教室で50~100人ほどの学生の前で講義を行う。一方通行にならないよう、発言を促していくが、おとなしい学生が多くてなかなか発言は出てこない。しかし、会議システムで講義を行い、チャットを使って文字で質問や発言を求めると、学生から多くの発言が出てきた。感動ものだった。その発言を読んで、音声で学生に投げかけると話が盛り上がる。面と向かっての講義よりも活発にやり取りが行われることに、びっくりしている。

 日本でのスマホの歴史を振り返ると、2008年にiPhoneが発売され、10年にNTTドコモが「ドコモスマートフォン」を発売。今の大学生は中学生の頃からスマホに触れてきた世代である。SNSなどをフル活用し、短い文字で発信することにたけているのだ。アナログ一辺倒だった私も今回の出来事をきっかけに若い世代とのコミュニケーションの取り方を一つ学んだ気がする。私の大きな改革になった。

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