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【スポーツ茶論】ソーシャルディスタンス 別府育郎

渡辺雄太のツイッターより
渡辺雄太のツイッターより

 新型コロナウイルス感染拡大の抑制に向けて市民権を得た用語に「ソーシャルディスタンス」がある。直訳すれば社会的距離で、感染防止のために「人と人との距離を2メートル以上空けましょう」ということだ。感染予防の意味で使うなら「ソーシャルディスタンシング」という方が正しいらしい。

 この用語をめぐって笑わせられたのは、陸上男子100メートルで9秒58の世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)のツイッターだった。

 ボルトは2008年北京五輪の100メートルで優勝した瞬間の写真を投稿し、「ソーシャルディスタンシング」の文字を添えた。確かに2位以下に2メートル以上の圧倒的な差をつけている。もっとも2位以下は僅差のだんご模様で「密」の状態だったが。

 NBAメンフィス・グリズリーズの渡辺雄太はインスタグラムに自身が横になった両端に立つ3人の渡辺の画像を掲載し、「外出をやむを得ない時に大事になってくるのは2m以上のソーシャルディスタンスです!2mって言われてもパッとしない方はだいたい僕の身長を想像してその分の間隔を開けてください」とコメントした。

 渡辺の身長は203センチで、「2m以上」の物差しにこれほどふさわしい人はいない。ただ2メートルにピンとこない人に渡辺の身長を想像できるか。大体3人とも渡辺なので大きさがよく分からず、2メートルが普通の人に見えてしまう。こちらも笑ってしまった。

 要は、笑いたいのだ。

□   □

 2人だけではない。世界中で多くのアスリートがそれぞれの立場、工夫でファンに呼びかけている。彼らは常に目に見え、声が届く範囲にいてくれる。それが彼らの社会的距離でもあるのだろう。そしてそれは、来る競技の本格再開に向けて興味をつなぐ、最高の準備である。

 スポーツ中継のない週末は寂しい。自宅にいる時間が長いもので、余計にそう感じるのだろう。プロ野球やJリーグの再開が待ち遠しい。

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