PR

ニュース コラム

【パリの窓】マスク自慢

 フランスで5月11日、外出禁止が緩和される。8週間ぶりにパリを自由に歩ける。うれしくて涙が出そう。問題は、マスクの調達だ。地下鉄や電車では着用を義務付けられる。

 使い捨てマスクはどこも売り切れ。どうしようかと考えていたら、近所の下着店に「布マスク売ります」の張り紙があった。店主のルイーズは40代の若さで、国家最優秀職人章(MOF)の裁縫師。日本でいえば「現代の名工」で、10万円もするオーダー下着を作っている。コロナ封鎖中、自宅のミシンで木綿のマスクを作っているらしい。

 値段を聞くと、1枚20ユーロ(約2300円)。「スーパーでは4ユーロだよ」と渋ると、「50回洗ってもOK。鼻筋に留め具を付けるし、密着度は抜群よ」という。アジア人の平たい顔に立体マスクは不要な気もするが、試しに1枚注文した。

 テレビを見ると、マクロン大統領が黒い布マスクを着けて、小学校を視察していた。頬の部分に小さな三色旗が付いていて、しゃれている。流行するかも。

 3カ月前、みんなマスク姿のアジア人を嫌っていた。今ではお守りのようにすがっていて、ちょっとおかしい。仏政府は「布製は4時間使ったら、60度の湯で30分洗濯せよ」と指示が細かい。はたして、西欧にマスク文化は定着するかしら。(三井美奈)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ