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【一筆多論】国際会議が多過ぎないか 内畠嗣雅

首相官邸で先進7カ国(G7)首脳のテレビ電話会議に臨む安倍晋三首相=16日夜、内閣広報室提供
首相官邸で先進7カ国(G7)首脳のテレビ電話会議に臨む安倍晋三首相=16日夜、内閣広報室提供

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、国際会議の延期や中止が相次いでいる。先進7カ国首脳会議(G7サミット)はテレビ会議での実施が決まった。こうした状況に直面して感じるのは、国際会議があまりに多いということだ。本当に全て必要なのか。平時からテレビ会議で済ませるわけにはいかないのか。

 1996年3月、バンコクで開催された、アジア欧州会議(ASEM)の第1回首脳会議を取材した。欧州が世界の成長センターであるアジアへの接近を強めていた頃だ。当時から今に至るまで、国際会議の新たな枠組みは多数誕生したが、なくなったという話はほとんど聞かない。冷戦終結で敵対機関の解体はあったが、東西の垣根がなくなり、さまざまな組み合わせの会議が可能となった。

 国際会議の増加、巨大化は止まらない。仲間が集まると、他のメンバーでもやろうと盛り上がるものだ。東南アジア諸国連合(ASEAN)は日本や米国、中国、韓国など協力関係にある対話国との個別会合(プラス1)を開催してきたが、ASEANと日中韓の会合(プラス3)も開かれるようになり、その機会を利用して、日中韓の代表だけでも会った。これが発展したのが、ASEANとは関係ない今の日中韓サミットである。

 メンバーは自分の仲良しを加えたがり、あの人を入れるならこの人もとなりがちだ。東アジアサミット(EAS)も日中韓サミット同様、ASEANから派生した国際会議だ。東アジアというならASEANと日中韓の13カ国が自然だが、日中を中心に各国の思惑が絡み合い今では米露を含む18カ国となった。現在のG7は5カ国で始まったが、イタリアの参加を認めたため、欧米のバランスを取るという理由でカナダもメンバーに加わっている。

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