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【宮嶋茂樹の直球&曲球】取材も「悪事の抑止力」くらいにはなる

高井崇志衆院議員
高井崇志衆院議員

 どえらい時代にワシらは生きとるんや。阪神大震災に、東日本大震災と、その後の大津波に原発事故…。目の当たりにするたびに味わった絶望感はより大きく長く、その範囲も地球規模や。新型コロナウイルス禍を見ずに病院でワシが死に水を取った二親(ふたおや)がまだラッキーに思うほどや。

 こんな災いの度に思う。ワシも同業者も、いや報道に携わる者すべてが襲われる無力感。ワシらは何もでけんと。

 医療従事者や消防は、もちろん、こんな国難時にも治安を維持すべき警察も、こんな時を狙ってくる敵から国を守るべき自衛隊も不眠不休で国民の負託に応えとる。

 しかしワシらの仕事っちゅうたら、街に出て、人気(ひとけ)が少ななった通りの写真撮ったり、おエラい知事や政治家のセンセイの自粛要請を受け売りするくらい。

 国民、喜ばせるどころか、不安にさせるばっかのネタ、拾い集めるだけである。カメラマンや記者、時には感染者かもしれんスタッフまでクルー組んで、「やるな」といわれとる「密集」を堂々とやっとるのである。市民には「不要不急の外出を控えて」と説きながら、おんどれらは少のうしたとはいえ都心のスタジオにタレントや芸人、スタッフを集めて、ここでも感染しとるかもしれんのである。

 今、ワシらにでけることと言うたら“カタギの衆”と同様、家でじっとしとることしかないんか? ワシは、普段まったく現場に出ん、有名ジャーナリストやキャスターみたいに「報道の自由」や「国民の知る権利」を大上段から主張するつもりはない。それでもや、カメラマンは現場に立つしかないのである。

 この期に及んでも「反政府デモ」や「集会」を繰り返す自称・市民団体らの「監視」ぐらいにはなる。ワシらが街にひそんどるだけで悪党らの悪事の抑止力にもなる。

 国民に自粛を要請しながら自ら風俗通いしとった野党の国会議員や、旅行へ出かける首相夫人を牽制(けんせい)するぐらいにはなる。だからどうか、読者の皆サマ、記者やカメラマンが街へ出ることを、どうか許していただきたい。

【プロフィル】宮嶋茂樹(みやじま・しげき) カメラマン。昭和36年、兵庫県出身。日大芸術学部卒。写真週刊誌を経てフリーに。東京拘置所収監中の麻原彰晃元死刑囚や、北朝鮮の金正日総書記をとらえたスクープ写真を連発。写真集に、『鳩と桜 防衛大学校の日々』。

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