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【スポーツ茶論】何ができるかに目を向ける 北川信行

2020年東京パラリンピックの公式エンブレム
2020年東京パラリンピックの公式エンブレム

 「世の中が新型コロナの感染問題で、イベントなどが自粛となり、ネガティブな社会になっているときに、パラスポーツを通して、何ができないかではなく、何ができるかと可能性に目を向ける記事も、読者に元気を与えるのではと思います」

 3月中旬、こんな文面のメールをいただいた。発信者はNPO法人アダプテッドスポーツ・サポートセンターの創設者で、大阪体育大学客員教授の高橋明さん。夏季と冬季をあわせ、パラリンピックに過去5度、日本選手団の監督やコーチとして参加した人物である。別の企画で障害者とスポーツをテーマにしたコラムを執筆しようと思い、少し前にお会いして話を伺ったのだが、選抜高校野球大会の中止問題などを先に取り上げる必要があったため、掲載を先送りさせてもらった。そのおわびのメールに対する返信である。

 本当に文面の通りだと思った。ということで、高橋さんから聞いた話の一部をここで紹介したい。

□   □

 まずは、目が不自由な人同士が街中で会うときに、どうやって互いが待ち合わせした場所に到着していることを確認しているか-。講演会などの際にも、よく高橋さんは「地下鉄の駅の改札口を出たところで待ち合わせるとしましょう。想像してみてください」と聴衆に問いかけるのだという。

 例えば、駅の北側の改札口を出て右に20歩ぐらいのところで待ち合わせると、あらかじめ決めておく。そこへは白い杖(つえ)を使っていくことができる。そして、先に到着した方がラジオをかけたり、チリンチリンと鈴の音を鳴らしたりしながら待っている。そういう約束をしておくことで、後から来た方は音が聞こえた時点で相手が到着していることが分かり、声を掛けて落ち合うことができるのだという。

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