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【外信コラム】北京春秋 居酒屋でも体温測定

北京の商業施設はマスク姿の客であふれている=3月25日(ロイター)
北京の商業施設はマスク姿の客であふれている=3月25日(ロイター)

 新型コロナウイルスの影響で一時は大半の飲食店が休業を余儀なくされていた北京で、徐々に営業を再開する店が増えてきた。最近訪れた日本風居酒屋は、2カ月ぶりという営業再開の当日。久々に常連客の笑い声が響いた店内で「休業が長引いたのでいろいろとお金もかかる」と店主がため息をついていた。

 平常状態には程遠く、基本的に入店前には体温測定と、名前や連絡先の申告が求められる。感染対策の一環だ。酒を飲むようになって約20年が過ぎたが、飲む前に体温を測るなんて当然初めての経験だ。店外にトイレがある場合には、そのたびにマスクを着けなければならず、いや応なしに現実に引き戻される。

 北京では飲食店でのグループの会食を禁じる通知が出ている。店先にも「団体はお断り」といった張り紙がある。ただ「上に政策あれば下に対策あり」という格言がある中国だけに、電話で話を聞いた四川料理店の店員は「人数が多くてもテーブルを分ければ問題ない」との解釈を披露した。

 しかし、感染を避けるためか外食をする人はまだ多くない。自分自身も、スマートフォンの出前アプリで注文した料理を酒のさかなに家で一人寂しく飲むことが日常となった。体温を測らずに気楽に店で生ビールを飲める日が来るのはいつになるのか。(三塚聖平)

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