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【新聞に喝!】「国難」にどう立ち向かったか 作家・ジャーナリスト・門田隆将

ジャーナリスト、門田隆将氏(鳥越瑞絵撮影)
ジャーナリスト、門田隆将氏(鳥越瑞絵撮影)

 新型肺炎という“国難”に対する新聞報道を見て私はこの1カ月、溜息(ためいき)ばかりだった。本来の使命を果たさず“いつものように”自分たちの主義・主張にこだわり、特定の政治勢力への支援に新聞が明け暮れたからだ。

 特にひどかったのは、やはり朝日だった。「桜を見る会」の問題に固執し、国難などどこ吹く風。いかに凄(すさ)まじい記事が並んだか、見出しの一部だけでも紹介する。

 〈「疑惑国会」開幕 首相、「桜」・IR・閣僚辞任に触れず 施政方針〉〈疑惑 沈黙の首相 幕引き図る姿勢 露骨 通常国会〉〈逃げ続ける首相 自身の「桜」疑惑 正面から答えず〉〈社説 首相と国会 その言動 胸を張れるか〉

 ほんの一例だが、それでも記事がどんなものか想像がつくだろう。野党は桜問題で審議拒否をくり返し、また「鯛(たい)は頭から腐る」などと一国の首相に対して非礼極まりない質問を浴びせながら、新聞はそれを窘(たしな)めるどころか、応援記事を掲げ続けた。

 朝日は立憲民主党の党大会に際して〈野党の力をまとめるために心を配らねばならない。政権の問題点をただす国会論戦での連携に加え、次の総選挙で自公政権に代わる選択肢を有権者に準備できるか〉と全面支援(17日付社説)。一方、読売は〈国政を担う意思を示しながら、詳細な外交の指針や、安全保障政策を明示していないのは、理解に苦しむ。内政、外交全般にわたる構想を取りまとめるべきだ〉(同社説)と苦言を呈した。「どちらが的確か」は言うまでもあるまい。

 では、新型肺炎には、どんな報道をしたのか。1月末から2月にかけて各国が中国全土からの入国禁止措置を取ったにもかかわらず、日本は武漢、そして湖北省からの入国制限のみ(後に浙江省も)。しかも入国審査の際、「2週間以内に湖北省に滞在したか」と尋ねるだけで「いいえ」と答えればそのまま入国できるという信じられない策を続けた。

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