PR

ニュース コラム

【社説検証】米大統領の一般教書演説 産経は「同盟国軽視に不満」 「できの悪いドラマ」と日経

一般教書演説で実績をアピールするトランプ米大統領=4日、米ワシントンの連邦議会(ロイター)
一般教書演説で実績をアピールするトランプ米大統領=4日、米ワシントンの連邦議会(ロイター)

 米大統領の一般教書演説は、国の内外に対して米国の基本的な考えを表明するものだ。今月に入ってトランプ米大統領が行った一般教書演説は、11月の大統領選に向け、野党である民主党への対決色を前面に打ち出す内容となった。自らが掲げてきた経済政策の実績を強調し、民主党の政策を当てこするような場面も多く見られた。

 大きな拍手の中で演台に上がったトランプ氏は、民主党のペロシ下院議長との握手を拒んだ。その意趣返しとばかりに、ペロシ氏はトランプ氏の演説が終わると、演説の原稿を破り捨てた。この翌日に大統領の弾劾裁判の評決を控えていたとはいえ、米国が抱える亀裂の深刻さを浮き彫りにした。それだけに各紙とも厳しい論考を展開した。

 産経は「11月の大統領選での再選を意識したとはいえ、余(あま)りに内向きな演説だった。世界の指導者としての顔が見えてこなかったのは残念である」と指摘した。とくに「外交・安全保障への言及は物足りなかった。同盟国軽視の姿勢が改まっていなかった点には不満を覚えざるを得ない」と難じた。

 朝日も「目先の損得勘定で判断するトランプ氏の外交は、米国自身の長期的な利益につながらないばかりか、世界を不安定化させる恐れをはらんでいる」と懸念を表明した。そのうえで「トランプ氏は演説で『尊敬される米国』を取り戻したと語ったが、どこの世界のことなのか」と非難した。

 各紙の中でも批判のトーンが際立っていたのが日経だ。「トランプ大統領の一般教書演説はできの悪いドラマを眺めているかのようだった」と断じたうえで、「無罪に終わった弾劾裁判も芝居がかっていて、まともな審理とはほど遠かった」と切り捨てた。

 さらに「米国では、現実とつくりごとの境目がはっきりしないリアリティーショーと称する映像番組が人気だが、その手法を導入した形だ。何を話したのかは、ほとんど記憶に残らなかった」と突き放してみせた。11月の大統領選の行方についても「このままでは誰が当選しても国はまとまらない。米政治の先行きが心配である」と案じた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ